太地とくじら恵比寿神社
豊漁と安全を祈る恵比寿神社
漁港に面した、えびす様を祀る神社。 えびす様は、近年では「十日戎」として商売の神様ともなっていますが、絵などを見ると釣竿を持っているように、漁業の神様として信仰されてきました。
境内には鯨とも恵比寿様ともとれる形の石がご神体として祀られています。
また古い紀行文に大きな鯨骨の鳥居があると書かれていたことから、鯨骨の鳥居が立てられています。
境内にあるご神体の岩
えびす神社の鯨骨鳥居
江戸時代の小説『日本永代蔵』に、「泰地という里」の「鯨恵比須の宮」には、高さが三丈(約9メートル)もあるクジラの胴骨でできた鳥居があると書かれている。この創作に発想を得て、太地魚商組合によって昭和60年(1985年)にクジラのあご骨でできた最初の鳥居が建てられた。 それが老朽化したため、水谷誠氏の寄付によって二代目の鳥居が建てられたのは平成8年(1996年)のことであった。
現在の第三代目の鳥居はイワシクジラのあご骨でできている。平成31年(2019年)4月に太地町漁業組合によって建立された。
(平成31年(2019年)4月 太地町教育委員会)
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